アズサてやんday

from rokujoma

8月24日(視界と時間)

歩いていて目線より上、建物の2階以上の高さというのは案外見ていないものである。毎日通る道であっても改めて見てみると、意外な場所にベランダが付いていたり、想定以上に大きい室外機が付いていたりして、面白い。自分が普段、どれだけ狭い視界で生きていたかを実感する。

 

「20代なんて、あっという間だったよ」と言うけれども、そんなことは当たり前である。10年間を振り返って、鮮明に思い出せる事柄なんてせいぜい10個か20個で、事柄と事柄の間の生活は思い出せないから、「アレとアレとアレをやって、いやあ、あっという間だったな」である。10年間、約8万7千時間を1つ残らず鮮明に記憶していたら "あっという間" なんて言葉は出てこない。そんな曖昧な感覚からのアドバイスを聞いて、現在進行形で学校にバイトに就職に仕事に忙殺されている20代が、「じゃあ毎日を大事に楽しもう」とはなかなか思えない。年配者に言われる「振り返って見ればあっという間だったから、大丈夫」ほど参考にならないアドバイスは無い。その場で振り返れるものは、"あっという間" で当然である。