10月18日(寒さとミステリー)

座って机に向かうには寒すぎて、暖房を出すことにした。じわじわと熱が伝わる暖房に手をかざす。一昨日には、今年のヒートテックデビューもしてしまったし、寒くなり始めたとは言え、まだ10月である。こんな調子で、冬を越せるのだろうか。ブログを始めて、初めての年末がやって来る。

 

机の上に積みっぱなしだった未読本の山の、最後の一冊にようやく手を付けた。"本格ミステリー" と称されるもので、ミステリー好きの自分としては、タイトルと作者から、だいぶ期待値の高い作品だったが、読んでみて率直な感想を言えば、「こんなものか」である。

中学生の頃、綾辻行人氏の「十角館の殺人」を読んでから、その濃密に作り込まれた世界観の恐ろしさと、度肝を抜かれるドンデン返しに圧倒され、続く「館」シリーズを読破してからというもの、あまりの衝撃の大きさに、以後読むミステリーは全て「こんなものか」になってしまった。初めて読んでから5年以上経った今でも、脳震盪を起こしたままなのである。

脳幹をぶち抜かれるような、重い衝撃を喰らわせてくる本格ミステリーは何処にあるのか。明日からまた、書店という書店を彷徨うことになりそうだ。

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