11月12日(買収とファッション誌)

例えば、会社が会社を買収したいと思った時、相手の会社には最初何て伝えるのだろうか。社長同士での電話なり会談なりで、それとなく「買収したいな〜」なんて仄めかすのだろうか。それとも、社内運営専門の部署が、相手側に突然電話したり、メールを送りつけたりするのだろうか。「お世話になっております。株式会社〇〇 □□部の小林です。この度、貴社を買収したく、連絡させていただきました。つきましては……」

 

隔月くらいの頻度でファッション誌を購入している。元々は、誌内のデザインが可愛いから、デザイン勉強の為に買い始めたけれど、最近は内容の方が気になり始めた。今年発行された4冊が手元にあるが、不思議なことに、4冊とも書いてある内容がほぼ同じように見える。

顕著なのは、例えばメイク法であれば、大体ツヤ肌・透け感がメインであり、赤リップ・ハイライトは、大抵まとめて紹介するページが設けられている。全体的に、素肌感を残したメイクがトレンドなのか、しかし、服にしてもメイクにしても、"素材活かし" な物ばかりである。本田翼は可愛くても、このメイクと服で自分が外に出るのは無理な気がする。

学生時代に読んでいたティーンズ誌では、今はどうか知らないが、コンプレックスを隠すメイク法や、悩み別の筋トレ方法など、もっと具体的な方法が紹介されていたように思う。考えてみれば、今は個人個人の抱えるコンプレックスやTPOに合わせた具体的なメイク法などは、YouTubeを開けば分かりやすい動画が山ほど出てくるし、化粧品の使用感にしても、使った人の実際の感想が、レビューサイトにたくさん投稿されている。

読者に寄り添い、悩みや知りたい事を具体的に紹介するのは、もはやファッション誌の役割では無いのかもしれない。

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