3月4日(殺意とラブソング)

私は、私のように持論と我が儘をほざき散らかす人間を前にしたら、殴り倒して2度と口を聞けぬようにしてやりたいので、今私の周りにいる人間は全員、常日頃から私を殴り張り倒したい衝動を内に抑え、情けを掻き集めてどうにか優しく話しかけて来るのだと思っている。私が、もうひとつでも調子に乗って何かこぼしたら、一斉に殺しにかかって来るはずである。

 

恋愛をせずにラブソングを作ることは可能か。世の中には殺人をせずとも殺人事件を書く人間がいるわけで、ならば恋愛を経験せずともラブソングくらいまでなら書けそうである。

恋愛について書かれたものを大雑把に分けると、①片想いが悲しい、②片想いが幸せ、③両想いが悲しい、④両想いが幸せ、の4つに分類される。視聴者の好みは総じて、如何に共感出来るかどうかで決まるから、舞台は学校くらいが想像しやすく妥当で、あとは、関係性・環境・季節感・時間など、それぞれを推理出来うる限り具体的に描写し、全体的な感情を①から④の中から選ぶ。結局は想像と辻褄合わせが出来れば、想像の範囲内の、普遍的でありふれたラブソングくらいは誰にでも書けるはずである。それが格別、人の心に響くかどうかは、別として。

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